皆さんは「配当貴族」という言葉をご存知でしょうか?
ブログ主はFIREを目指して米国株を中心に2~3年ほど投資していますが、恥ずかしながらここ最近で知った言葉です。
マネー系の雑誌を見て知りましたが、こんな素晴らしい指標があるのか!と思える良い情報だったので、ぜひ紹介したいと思います。
配当貴族とは?
簡単に言うと、長期にわたって配当金を増やし続けている企業(銘柄)を「配当貴族」と呼びます。
投資している人であれば「S&P500」という言葉は聞いた事があると思いますが、S&P500はアメリカ企業の中で時価総額や流動性など、いくつかの基準をクリアした500社の株価に連動するものです。
S&P500に選ばれた企業はアメリカのトップ500社と言っても過言ではないでしょう。
一方で「配当貴族」は、S&P500を構成する500社の中でも、
”25年以上連続で配当金を増やし続けている”
”時価総額30億米ドル以上”
などのさらに厳しい条件をクリアした企業のことです。
配当貴族の魅力
配当貴族の魅力はなんと言っても25年以上連続増配という基準をクリアしている事でしょう。
投資目的が配当金という方にはこれ以上無い基準かもしれません。
過去25年を振り返ると、2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック、2020年のコロナショックなど、株価大暴落を引き起こす出来事が何度も発生しています。
日々を生き抜いている企業からすると、25年もあればこのような大きな出来事以外にも様々な苦境に立たされている事でしょう。
そんな中でも、25年1度も配当金を減らさず、むしろ増やし続けるという事は、安定した業績や財務状況を継続できる、かなり強固な経営基盤が構築されているはずです。
だって投資で25年連続プラスの利益を出すのは至難の業ですもんね(笑)
配当貴族に投資するという事は、そういった優良企業にのみ投資ができるという事です。
もちろん過去から現在までの情報を基にした基準なので、未来が確約されているわけではないですが、25年連続増配を実現した経営基盤はそう簡単に崩れることはない、と考えても良いと思います。
配当貴族の構成銘柄
配当貴族に該当する銘柄は約70社あります。※2025年6月時点
日本人になじみがある銘柄も多く、誰もが必ず1度は行った事があるであろう「マクドナルド」や、絶対に飲んだ事がある「コカ・コーラ」なども含まれています。
ブログ主は以前仕事で海外に行く機会が多く、色んな国に行きましたが、「マクドナルド」と「コカ・コーラ」はどこにでもあります(笑)
ちょっと食事が口に合わないな…という時でも「マクドナルド」と「コカ・コーラ」は裏切りません。
世界で愛されている企業なので、配当貴族に該当するのも納得ですね。
ちなみにマクドナルドは49年連続増配、コカ・コーラは64年連続増配しています。
配当貴族の調べ方
配当貴族に該当する銘柄は「DividendStocks.com」という情報サイトで調べる事ができます。
サイトは英語表記ですが、最近のブラウザは翻訳機能を持っているので大丈夫です。

配当貴族に該当する会社の名前だけでなく、気になる株価や配当利回り、連続増配年数なども同時に確認する事ができます。
会社、現在の価格、配当利回り、、、などの白文字で記載されている部分をクリックする事で、並び順をソートする事もできます。
なので、例えば投資する企業を調べたいとき、連続増配年数の多い企業から順番に見てみよう…といった事も可能です。
この記事では「配当貴族」について紹介していますが、このサイトでは「配当チャンピオン」「配当王」などを調べる事も出来るので、興味がある方はぜひ見てみてください。
配当貴族全体に投資できる商品
国内の2大ネット証券会社である楽天証券、SBI証券で購入できる投資信託を紹介します。
楽天証券では以下の投資信託を購入することで、配当貴族全体に投資できます。

SBI証券では以下の投資信託から購入できます。楽天証券で販売されているものと同じです。

いずれも管理費用が0.55%となっており、S&P500やオルカンの投資信託と比較すると少々高いです。
ですが配当貴族に該当する約70社の株を全て購入して管理する手間を考えると、ギリギリ許容範囲かな…という印象です。
配当狙いの投資をしたい、連続増配している安定した企業にだけ投資したい、といった方は検討してみてはいかがでしょうか?
また、NISA(成長投資枠)枠の対象ではありますが、NISA(つみたて投資枠)枠の対象ではないので、NISAを使用して購入する方はこの点も注意ですね。
まとめ
今回は配当貴族について紹介しました。
- S&P500構成銘柄のうち長期で連続増配している約70銘柄を「配当貴族」と呼ぶ
- 25年連続増配、時価総額30億米ドル以上、などの厳しい基準をクリアした銘柄である
- 「DividendStocks.com」という情報サイトで対象銘柄を調べることができる
- 配当貴族に連動した投資信託を楽天証券やSBI証券が取り扱っている
投資信託は少々管理費用が高いので、個人的には配当貴族の中からさらに自分のお気に入りの銘柄を数社~十数社選んで、オリジナルのポートフォリオを組むのが良いかな、と感じました。
皆さんもこの記事を参考に、皆さん自身の投資スタイルに応じて「配当貴族」の情報を生かしていただけると嬉しいです♪
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