FIRE達成に向けてお金の増やし方を学べるサイト「ファイヤーたまごちゃん」です。
この記事では、昨今の投資ブームで耳にすることが増えた”投資信託”について解説します。
FIREを目指す方だけでなく、将来や老後に向けた資産形成をしたい方にも役立つ内容になっていますのでぜひ最後までご覧ください。
そもそも投資信託とはどういうものなの?
投資信託とは、資産運用のプロにお金を預け、資産運用を代行してもらう仕組みの商品の事です。
イメージとしては下記の図の通りです。
実際には投資信託を販売する会社(銀行・証券会社)や、実際に資産運用を指示する運用会社、資産を預かる信託銀行など、様々な登場人物が出てきますが、最初はこれくらいのイメージで十分です。
投資信託の中にも様々な商品が存在しますが、資産運用の方針が異なったり、方針は同じでも資産運用会社が違ったりするだけで、おおまかな仕組みは同じです。
例えば、最近大人気の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」という投資信託は、三菱UFJアセットマネジメントという会社が、S&P500というインデックスに連動するように、アメリカ企業500社に投資する商品です。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託であれば、資産運用会社は先ほどと同じく三菱UFJアセットマネジメントで、全世界47カ国の約2900社に投資する商品、「楽天・S&P500 インデックス・ファンド」であれば、楽天投信投資顧問という資産運用会社が、アメリカ企業500社に投資する商品、といった具合です。
投資信託のメリット
投資信託の1番のメリットは手軽に少額での分散投資が出来る事です。
将来何が起こるか分からないのが投資の世界なので、”分散”は投資の基本戦略です。
ですがアメリカ企業500社や、全世界2900社に投資信託を使わず個人で分散投資しようとすると、仮に1社あたりの株価が全て100円として1株ずつ買うだけでも、50万円や290万円といった大金が必要になります。
これに対して投資信託は少額で開始することができ、例えば楽天証券を利用すると最低100円から1円単位で購入金額を指定することができます。
先ほど例に挙げた投資信託「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を100円分ポチッと購入するだけで、100円をアメリカ企業500社に少しずつ配分して投資できた事になるのです。
なんだそんなことか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これはすごい事です。
個人で分散投資するには、大金が必要になるだけでなく、多くの会社の株を購入したり売却したり、調子が悪い会社を投資先から外して、調子の良い会社を投資先に組み入れたり、と仕事以外の時間ずっとパソコンに張り付くような投資スタイルが必要になり、膨大な手間が掛かります。
投資信託はこの問題をボタン1つで解決してくれるツールです。
その他にも、個人で資産運用について勉強するのは大変だけどプロが投資してくれるので安心感があったり、投資信託法といった投資家を守る法律が存在する、楽天証券やSBI証券でクレジットカード積立を行うとポイントが付与される、などのメリットもあります。
投資信託のデメリット
そんな投資信託ですがデメリットもあります。1番のデメリットはコストがかかる事です。
私たちの代わりにプロが資産運用してくれるので、当然タダというわけにはいかず、コストが発生します。主なコストは”売買手数料”と”信託報酬(運用管理費)”です。
売買手数料は、文字面の通り投資信託を買ったり売ったりするときに掛かる手数料です。
ただ、最近は売買手数料が無料の投資信託も多いので、選択する投資信託を間違わなければ、気にするものではありません。
信託報酬(運用管理費)は、資産運用会社などに定期的に支払う手数料の事です。
商品によってかなりのバラつきがあり、1年あたり0.1%~3%くらいが相場ですが、信託報酬は0.1%前後に抑えましょう。
0.1%であれば、100万円投資しても年間1000円となり、気にするほどのコストではなくなります。Amazonプライムの会員費用よりはるかに安いですね。
他に、元本保証が無い、株式のようにリアルタイムの売買ができない、といった事がデメリットとして書かれていたりしますが、投資信託に限らず元本保証が無い投資商品は普通ですし、リアルタイムの売買で儲けようとするギャンブルスタイルの投資家はそもそも投資信託を選択しません。
なので投資信託の実質的なデメリットはコストがかかる事のみ、と言っても過言ではないと思います。
おススメの投資信託
私がおススメする投資信託はズバリ以下の通りです。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
投資信託について説明する際にも例に挙げた通り、アメリカ企業500社や全世界2900社に分散できる投資信託で、信託報酬も安く、いずれも0.1%を切っています。
直近のリターンだけ見るのは良くないですが、S&P500の過去6ヶ月のリターンは65.54%となっており、6ヶ月前に100万円投資した場合165万円に増えている事になります。(実際にはここから税金が取られます)
過去3年で見ても24.43%、過去5年でも24.13%となっており、ここ数年はかなりの好調です。
歴史的にアメリカの株価は強固で、株価暴落や大恐慌を何度経験しても時間とともに回復し、10年や20年といった長期スパンで見ると、常に上昇しています。
過去の統計が未来にも100%当てはまるとは限らないですし、アメリカと日本の二重課税や、為替リスクなど、ネガティブナ要素もありますが、それらに負けない圧倒的なパワーがあると考えています。
この記事では米国や全世界の株式の強さについては詳しく触れませんが、米国や全世界が今後も経済的に成長する事を信じ、投資信託のメリットに共感頂ける方であれば、FIREを目指す方にとっても、将来や老後に向けた資産形成を目指す方になっても有力な選択肢になるでしょう。
まとめ
投資信託の仕組みやメリット・デメリット、おススメの投資信託について説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事を読んだ方はご理解頂けたかと思いますが、投資信託は、資産運用の初心者でもプロ並みの成果を挙げることができる、素晴らしい資産運用ツールです。
しかも唯一のデメリットであるコストも、信託報酬が安い低コストの投資信託を購入する事で、気にするほどのデメリットではなくなり、ほぼメリットしか残らない投資方法だと筆者は考えています。
とは言っても投資するのはやっぱり恐い…という方もいらっしゃると思います。
ですが投資信託は100円から始める事ができるので、失敗しても損失は少ないです。
まずは証券口座を開設し、実際にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
コメント