「PER」と「PBR」はいずれも、その会社の株価が割高なのか割安なのかを判断する指標です。
こういった指標を知ることは、値上がりする株を探せるスキルを身に着けるという事になります。
投資を始めたばかりは分からない言葉がたくさん出てきて大変ですが、出来るだけシンプルに解説するので、FIRE達成を目指して頑張って覚えましょう!
「PER」とは? 「PBR」とは?
冒頭にも書いた通り、「PER」と「PBR」はいずれも、その会社の株価が割高なのか割安なのかを判断する指標です。
基本的に株価はその会社の価値に見合った金額に落ち着きますが、実際はそこまで業績が良くないのに過大評価されて高い株価になっていたり、逆に本来の価値より低い株価になっているケースもあります。
例えば、会社の価値的に100円くらいが妥当な株価を取り引きするとします。
その株が110円で取り引きされている時は、本来の価値よりも「割高」の状態なので、今後100円まで値下がりする可能性があり、買わない方が良さそう…という判断ができます。
逆に90円で取り引きされている時は、その株は「割安」の状態で、今後100円まで値上がりする期待が持てるので、買えば10円の利益が出せるかも!という判断ができます。
ですが実際には、割高か割安かを判断するために肝心な”妥当な株価”は誰にも分かりません。
そこで「PER」や「PBR」といった指標が役に立ちます。
株価が割高か割安か、を判断する材料は色々ありますが、中でも「PER」「PBR」は代表的な判断材料となります。
では具体的にどういう意味なのか解説していきましょう。
PERとは?
「Price Earnings Ratio」の略で、計算式は以下の通りです。日本語だと「株価収益率」になります。
計算式だけ見ても意味が分かりにくいですが、要はその会社が儲けた利益に対して、株価がどれくらいか?を表すのがPERです。
たくさん利益を出している会社なのに、株価が安かったら、PERは低い数値になり、その会社の株価は「割安」という事になり、今後株価は上がる可能性があります。
逆にPERの数値が高いほど(利益に対して株価が高いほど)、その株価は「割高」という事になります。
一般的にPERが”15”を上回ると、その会社の株価は割高だと言われています。
PBRとは?
「Price Book-value Ratio」の略で、計算式は以下の通りです。日本語だと「株価純資産倍率」になります。
こちらも計算式だけでは意味が分かりにくいですが、要はその会社が持っている資産に対して、株価がどれくらいか?を表すのがPBRです。
資産をたくさん持っている会社なのに株価が安いと、PBRの数値は低くなり、その会社の株価は「割安」と判断されます。
逆にPBRの数値が高いほど(資産に対して株価が高いほど)、その株価は「割高」という事になります。
一般的にPBRが”1”を上回ると、その会社の株価は割高だと言われています。
PERとPBRの調べ方
PERとPBRは株を売買するときに見る代表的な指標なので、Googleなどで調べるとすぐ出てくると思いますが、参考までに調べ方をご紹介します。
1.ヤフーファイナンスにアクセスする。
Googleなどを使ってヤフーファイナンスを検索してアクセスします。
2.調べたい会社の銘柄を検索する。
会社名などを入力して検索します。画面の例では”任天堂”を検索しようとしています。
3.調べたい会社をクリックする。
検索結果が表示されるので、調べたい会社の会社名部分をクリックします。
4.PER、PBRを確認する。
クリックした会社の株価情報が表示され、下にスクロールしていくとPER、PBRも記載されています。
割高とされる基準はPERが”15”、PBRが”1”なので、任天堂の株価はかなり割高の状態、という事になります。(あくまで一般的な基準での判断です)
まとめ
本記事では「PER」「PBR」の意味合いや基準について解説しました。
「PER」「PBR」は、解説した通り株価が割高か?割安か?を判断するための指標の1つではありますが、それだけで絶対に判断できるわけではありません。
あくまで参考値の1つとして使用し、過信はしすぎないようにしましょう。
コメント